ちゅーねん漂流記

自分らしく生きようともがいているある中年のブログ

コスタリカでこれからを考える

 

 

パナマシティからコスタリカサンホセへは国境越えも含めて14時間の予定である。

バスは乗ったそばから消灯、私もすぐに爆睡である。

 

朝8時にイミグレに到着。

 

 

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パナマ側出国管理

 

 

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国境を歩く。右手向こうに見えるのがコスタリカ入国管理

 

 

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国境を越えてしばらく走るとメシ休憩である

 

 

バスはおおよそ予定通りにコスタリカの首都サンホセへ到着。

 

ホテルまではチンタラ歩いて向かうことにする。

 

 

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サンホセの街並み 

 

 

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 実は電車も通っています。誰でもどこでも線路横断可

 

 

なんだかんだで1時間近く歩いて宿にチェックイン。

 

 

まずは今後の予定を決めなければならない。

 

コスタリカ入国の為、一応ニカラグア行きのバスチケットは買ってある。

ニカラグアまで行ったならば、次はホンジュラスグアテマラと進み、メキシコまで北上していくことになるだろう。

 

この国々へ行く目的は「スリルを味わう」である。

その為には時間もお金もかなりかかりそうだ。

これはキリが無い…ふとそんな気になる。

 

そしてこのコスタリカでは、パナマシティで会った親切青年のルーカス君推薦の行ってみたい地域もある。

 

 

まあ十分楽しんだかな。

 

この続きがあるとすれば、それは老後のお楽しみだ。 

ここでニカラグア行きのチケットは捨てることを決定。

 

無職旅の最終地点をコスタリカとし、地方へと足を延ばしてみることにする。

サンホセでは特にすることも無いので宿を2泊から1泊に変更する。

 

明日にはカウイタへ移動である。

 

 

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 宿の近くで夕食。久々のイカが激ウマだった。

 

 

翌日。

 

宿のお姉さんに教えてもらったカウイタ行きのバスターミナルへ向かう。

 

途中、コカコーラ地区という多少物騒なエリアを通るのだが、さすがに雰囲気が悪い。

こりゃ、徒歩じゃなくタクシーで来るのが正解だったな。

 

更にバスターミナルがなかなか見つからなく焦ったりしたが、親切な人に教えてもらって何とか到着。

 

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分かりずらいところにある上に地味なんです 

 

 

バスは5時間かけてカウイタ村に到着。

 

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カウイタ村バスターミナル

 

 

ここに何があるかというと、何もない。

ただ海があってのんびりしているだけのど田舎の村である。

ただしカリブ海沿い。

そう、私は旅の最後にカリブ海を味わうことにしたのである。

 

 

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本当にど田舎 

 

 

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宿。周りには街灯などありません

 

 

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そして泊まるのはなんとテント!

 

 

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中はこんな感じ 

 

 

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宿にはあっちこっちにトカゲや鳥がいます

 

 

荷物を置き、村を散歩してみる。

 

すれ違ったおばちゃんに「オラ」と挨拶すると、なんと後ろから「日本人かい?」と日本語で聞かれるではないか。

これにはビックリ!

まさかこんな場所で日本人に会うなんて。

 

そしてこのおばちゃん、「暇だし宿に来ないかい?」と誘ってくる。

行ってみるとなかなか立派な宿である。

しかしなぜカウイタに??

 

ツアーで来ているわけでもなさそうだし(つーかこんな場所絶対こねー)、一人で旅行している雰囲気でもない。

 

聞くと、息子がカウイタから車で1時間程のリモンという町に仕事に来ており、会社負担の滞在場所としてこの宿を借りているのだという。

そしておばちゃんも一緒に来ていると。

 

このおばちゃん、和子さんと言いなかなか面白い人生を送っている。

旦那さんがコスタリカ人(既に離婚)で現在は首都サンホセ近郊に住んでいる70歳。

コスタリカ在住歴34年の大ベテランである。

その前はアメリカに10年住んでいたっていうのだから凄い。

学生運動をし、その後ヒッピーになったとか。

人生のほとんどが海外にいることになる。

子供は3人(つまりみんな日本人とコスタリカ人のハーフ)。

 

そして唯一の息子である”和臣”君が仕事でリモンに来ているってわけ。

この和子さん、かなり人好きな性格でもあり「和臣が仕事から戻ってきたらみんなで乾杯しよう! いろいろ話そう!」と誘ってくる。

 

まあ断る理由もないので和子さんといろいろと話をして時間を潰す。

そして和臣君が帰宅。

和子さんの手料理で食事会である。

 

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左が和臣君(31歳)。日本語もそれなりに話せて明るく面白いヤツ

 

ここにあるビールは「レッドストライプ」といい海の向こうにあるジャマイカのものだ。

そう、この一帯はジャマイカの文化が入り込んでおり、一種独特の雰囲気を出しているエリアなのである。 

 

結局なんだかんだで6時間ほど滞在。

おっちゃんとしてもかなり久々の日本語であるしつい長居をしてしまった。

 

宿(つーかテント)に戻る時の道は本当に真っ暗。

ただ、田舎ということもあり基本的に治安の心配はない。

テントに戻ると周りから聞こえる虫の鳴き声とかが心地良い。

思いのほか爆睡である。

 

 

翌日はカウイタ国立公園なる場所に行ってみる。

 

 

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 こんな場所を通ってひたすらグングン進む

 

 

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リスがあちこちに 

 

 

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道を横切っているヤドカリ 

 

 

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こんな道もあります 

 

 

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サル。食べ物を欲しがっていた 

 

 

途中で激しいスコールがあり途中で引き返す羽目になったが自然を満喫できるなかなか良いところであった。

 

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宿の目の前のビーチとたそがれる犬

 

 

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小舟

 

 

そしてテントに戻ると置き手紙が。

和子さんからだ。

 

「今夜もいらっしゃい」と。

 ...お邪魔します♪

 

連日手料理を頬張りみんなで酒を飲む。

なかなか楽しいではないか。

 

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この日はパスタと豆とカボチャの煮物。豆がかなり美味しかった 

 

 

更にこの日は昭和初期の映画をみんなで見る。

『有りがたうさん』という映画だ。

初めて見たがなかなか面白い。

日本の真裏のカリブ海でベタベタの日本映画を観る。

こういうのも悪くないかもしれない。

 

 

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夜の繁華街。これでも一番賑わってます 

 

 

翌日。

 

この日は午後から移動であるが、起きたらすごい快晴。

絶好のリゾート日和や…

 

これは泳ぐしかないだろう!

 

寝起き一番、テントで海パンに着替えて目の前の砂浜へ。

 

 

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この宿の目の前に海が広がっています 

 

 

砂浜にサンダルとその上にメガネを置いて海に入る。

 

そんなに冷たくなくメチャクチャ気持ちがいい!

人もいないので解放感もすごい。

 

そして30分ほど水遊びをして砂浜に戻る。

だがメガネを外しているのでなかなかサンダル&メガネが見つけられない。

 

??

 

おかしいな、この辺に置いたつもりだけど…

 

よくよく探すがどうも見つけられない。

 

ん?

 

これは...潮が満ちてきている?

 

 

テントに戻りコンタクトを付けて再度砂浜へ。

やはり無い。

海に持ってかれたようだ!

こんな何の役にも立たない物を盗っていく物好きもいないので間違いないだろう。

2つ持ってきたメガネの2つ目もこれで紛失である。

どうして無くなるかなぁ。

 

多少不便だが後はコンタクトで過ごすしかない。

 

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 こいつが犯人です!

 

 

そして昼時、お別れを言いに和子さんの宿へ。

 

昼飯を強く薦められ、とどめのご馳走をありがたく頂く。

この方、とても熱く優しい方であった。

本当にお世話になりました。