本日も快晴。
サンタ・クルスからは夕方のバスでスクレに向かう予定となっている。
幸い泊まっているホテルが昼のチェックアウトなので洗濯を済ませておくことにする。
よく考えたらジーンズ履きっぱなしだわ。
東側の窓だしこの日差しなら昼までに乾くだろう。
というわけで大物のジーンズ含めてゴシゴシ洗濯。
ギュッギュッ絞って窓枠にかけておく。
ふう
すると30分くらいすると空がゴロゴロ鳴り出してきたではないか。
おやっと思う間もなくすぐさま大雨に。
なぬ!?
スコールかと期待したがそんなこともなく、結局昼までドシャドシャと降り続く。
当然ジーンズはまるで乾いていない。
…履いてみる
うおー冷てー!
っていうか肌にくっついて気持ちわりー!
しかし履くしかない。体温で乾かすしかないのだ。
しかしよりによってこんなタイミングで洗濯するとは…
自分を呪いつつ、ものすごい生乾きのジーンズを履いたままバスターミナルへ。
プチトラブルはありつつもバスは予定通りに出発。
この辺から、乗客の顔つきに明らかな変化が出てくる。
ヨーロッパっぽい顔立ちは少なくなり、顔は浅黒くいわゆるインディオ系だ。
バスは地元感満載でスクレに向かう。
夜8時、晩飯休憩の為バスは停車。
途中の小汚い定食屋で食べたスープ。死ぬほど美味かった
このバス移動で衝撃的だったのは、上の定食屋以外で1度トイレ休憩があったのだがトイレも何もない道端でバスを止めたこと。
女性を含め、みんなそこらで用を足していました。
人間こうでなっくっちゃね。
そしてスクレの町に到着。
この町での目的は2つ。
1つは世界遺産になっている街並みを見ること。
そしてもう1つは高所に体を適応させることである。
この町は標高2800メートルほど
宿に早めにチェックインさせてもらい、散歩に出かける。
丘の頂上にあるラ・レコレータ修道院。ひたすら坂道を登って到着
サン・フェリペ教会の学生ガイド。若いのにとてもしっかり説明していた
そして向こうを向いているジャンパーを着た男性、カラファテの(まずい)寿司屋で仲良くなったジューンさんである。
ここで全く同じツアーに参加することになったのだ。
同じ日の同じ時間のツアーになるとはなんたる偶然!
やっぱり向かう方角が一緒だとこういうことあるんだなー
そして宿に戻ると体に違和感が…
あ、あたまが痛い。
そこまでひどくはないが、普段よっぽどの二日酔いでないと頭痛にならない私からすると結構キツい。
片頭痛の方ってこんな感じですか…
調べてみると、アルコールとタバコは高山病によくないらしい。
…それ取ったら俺に何が残るの?
しかし迷った結果、この日は断酒。
ひたすら水を飲みまくり、体をいたわりました。
くぅ、しかし2800メートル程度で高山病の症状が出るとはなんたる不覚。
ベッドの横にいたイカした置物。俺に呪いかけてねーか?
翌日。
目が覚めると頭痛は感じない。
どうも多少慣れてきたようだ。
ならば朝から張り切って散歩開始だ。
中央市場。果物の種類がたくさんあり見ていて楽しい
たまたまやっていたマラソン大会 。ハイテンションで実況しているのが南米っぽかった
1600年頃に建てられたというカテドラル 。中には入れません
「自由の家」内部にあったなんかの銅像
そして、少しのんびりする為にボリーバル公園に向かう。
途中の美しい街並み
あ。そういえば「美しい」とか書いてるけど、町中どこにでもめっちゃ犬の糞が落ちてます。
俺も1回踏んじまって号泣しそうになりましたから。
そして公園に到着
むむ?
むむむ!?
なんすかこれ?
RAMEN 15(ボリビアーノ)
TERIYAKI 10
TONKATSU 15
これはわかる。
食いたい!
KANJIS 5
?
カンジスカンジス…
わからん。
まあいずれにしても上に書いてある”HARU MATSURI”
これが決定的に重要である。
なんと祭りをやっているのだ!
(季節が日本と逆だから南米で10月は春である)
とりあえずラーメンを注文。 とんこつっぽくて美味い
巨人が出没するらしくこんな人も
ふーむ。いったいこの春祭りとはなんなのだろうか?
留学で来ているという日本人、およびJICA関係者にたまたまここで会ったので聞いたところ、年に1回の日本フェスティバルというのがたまたま今日開催されているとのこと。
その名前が「春祭り」。
ほう!
それはラッキー。
ついでに謎めいたワード「”KANJIS”とはなんぞや?」と聞いてみると、それは”漢字”ということであった。
漢字?
漢字5ボリビアーノ?
更にしつこく聞くと、これは絵馬に漢字を書いて売っているということらしい。
漢字にはアルファベットにないエキゾチックな雰囲気があるらしく、ボチボチ売れているのだとか。
なるほどねー
親切で可愛い(そしてたぶん胸もそこそこ大きい)日本人留学生の女の子に買い物おすすめスポットを紹介してもらったので、ここにはまた夜に来ることにして散歩を再開する。
(女の子に会う為ではなく、再度祭りを見に来るということだけは述べさせて頂く)
今度は貴族らしく従者と共に馬で移動
郊外の街並み
野菜や果物、衣服なども売っとります。帽子と靴下を購入
そして夜、再度ボリーバル公園へ。
入り口近辺ではおっさんが女装して謎のパフォーマンス
アニメグッズ
ドラゴンボールケーキ
サンタ・クルスではドラゴンボールの大きな看板があったし、はっきり言って凄い人気です。
今まで南米をウロチョロしていて、ドラゴンボールをはじめとして日本の漫画やアニメ、ゲームがとても好かれているのが分かる。
これは間違いなく日本という国全体に対して印象を良くしている気がする。
ありがとう、鳥山先生!
アニメソングのライブ。すんごい集まってる
素人が気持ちよさそうに入れ替わり立ち替わりアニソンのカラオケをしている。
そして3人に1人は聖闘士星矢を唄っている。
俺もよく知っている主題歌だ。
…なぜ?
俺の世代ならまだわかるが…いや、まるでわからねー
また流行っているのだろうか。
それともブロンズセイント(下層階級)がシルバーセイント(中流階級)やゴールドセイント(上流階級)をぶっ倒していくというストーリーがボリビア人の心に響くのだろうか。
俺にはさっぱり分からない何かのコスプレ
左はマジンガーZと見た!
ジェイソン??
そして日本好きの人たちを中心として祭りは夜遅くなっても盛り上がりを見せる。
日本人としては嬉しいことこのうえない。
しかし明日も早いしそろそろお暇せねば。
遠目から。確かにお祭りだよね
遠くから相変わらず聞こえてくる聖闘士星矢の歌を聞きながら会場を後にする。
たまたま滞在した日がイベントにぶつかったのはとても良かった。
日本の真裏でこんなことやってたんですねー
こうして南米なのに何故か妙にほのぼのとしたスクレの日曜日は更けていくのであった。